こんそめじゃーなる・改

うたつくりびと・高坂夏海のブログです。

短期集中連載: 唐突にシャゼイ先生(JC Chasez氏)の話をしたくなったので書いてみた Episode 11

ごきげんよう。高坂です。
今週の東京は雨模様ばかりのようですね^_^;
木曜日は今月の試聴会。雨だったら「やっぱりなあ」と思われてしまうのでしょうか…(高坂はほぼ確実に雨女)
道も滑りやすいでしょうし、どうかお気をつけくださいね。

さて、短期集中連載11回目です。

前回までの更新はこちら↓

Episode 0→導入にもなっていなさそうなあれこれ
Episode 1→インシンクって?という話で力尽きたっぽい本当の導入
Episode 2→そもそもシャゼイ先生って?という話と2002~2003年くらいのお話
Episode 3→2004年のお話とアルバム発売前の大事件
Episode 4→1st(にして現状唯一の)アルバム「Schizophrenic」を全曲紹介してみた
Episode 5→2004~2007年くらいのお話
Episode 6→幻の(になるかもしれない)アルバム「The Story Of Kate」のあれこれ
Episode 7→2008~2012年くらいのお話とABDCについて少し
Episode 8→2013年~現在とGirl Radical他
Episode 9→過去に遡って2000~2001年の提供曲を並べてみた
Episode10→2002年~2008年の提供曲をまだまだ並べてみた

 

今回も、シャゼイ先生が楽曲提供で参加されている他のアーティストさんの楽曲をまたまた時系列ごとに纏めております。
今回は2009年から一気に2015年まで(2016年の作品は3月7日時点で今の所なしorz)を並べていきたいと思います。

 

2009年
・「America’s Best Dance Crew」(審査員)Season3、Season4
・(未確認情報)映画「21 and a Wake-Up」

2010年
・「America’s Best Dance Crew」(審査員)Season5

 

McFly
☆「If U C Kate」

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えーと、ですねえ・・・。「この曲、前この連載に載ってなかったっけ?」と思われたそこの貴方、とても鋭い。(そしてもしそんな方がいたとしたらシャゼイ先生のファンでいらっしゃるか、この連載をがっつり読んでくださっているということですね。ありがとうございます。)
そうなんです。あの「Kate」です。まさか3年経ってシャゼイ先生のもとを離れているとは思いませんでした・・・。もうシャゼイ先生は「The Story Of Kate」のアルバムをご自身で出すことを諦めてしまったのだろうか・・・という方向に高坂の思考回路が行ってしまって勝手に哀しくなりました。

ちなみにシャゼイ先生版Kateのお話はEpisode6でしております↓

短期集中連載: 唐突にシャゼイ先生(JC Chasez氏)の話をしたくなったので書いてみた Episode 6 - 高坂夏海ブログ =こんそめじゃーなる・改=

・・・脱線しました。McFlyさんのお話だった。
McFlyはイギリスの4人組ロックバンド。McFly版Kateは、彼らの5thアルバム「Above the Noise」に収録されています。そういえばこのアルバムのプロデューサーは、シャゼイ先生とKateを共作したあのDallas Austin。ということは・・・いや、本当のことはわからないので考えないでおきます。
もともと歌詞に反して?爽やかな楽曲ではありましたが、キーも上がって歌声も癖が減ったことで爽やかさが増したような気がします。これはこれでいい曲ですね。

 

AJ McLean
☆「Teenage Wildlife」

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BSBのAJによるソロアルバムのリードシングル。80年代とか90年代に流行ったようなポップ/ダンス系なサウンド。MVが不思議な可愛さを醸し出していてインパクト大だったので(そしてダンスはカッコいい、といういいとこ尽くし♪)、よかったら上記からMVもどうぞ。曲自体はシャゼイ先生とJimmy Harry氏の共作らしいのですが、なんとシャゼイ先生バージョンもがっつりレコーディングされています。(どっちが先だったのだろう…。)

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アレンジは殆ど変わりませんが、ボーカルが違うので少しだけ変化が。シャゼイ先生がご自身の声の幅を活かしている感じとすれば、AJのバージョンは歌にもちょっと遊びが多めかな?
どちらがいいかは完全に好みだと思います。

 

2011年
・「America’s Best Dance Crew」(審査員)Season6
・Richard Marxのコンサートにゲスト出演
・Matthew Morrisonのコンサートにゲスト出演
「Hum」(Tony D'angelo) ※コーラス
・「Trevor Live」にてシンディローパーの「True Colors」をカバー。

 

福原美穂
☆「STARLIGHT」「Better Than Love」

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現時点(2016年3月7日)シャゼイ先生の関わられた楽曲を歌われている唯一の日本人アーティストさんが福原美穂さん。どういう経緯で彼女に行ったのかは謎ですが、高坂の予想では、共作されているJimmy Harry氏辺りからご縁があったのかな(この曲の前にも、Harry氏は福原さんにもう1曲提供されてます)。
昔福原さんの「LET IT OUT」が好きでしたが、それ以外はあまり深くは知らず。改めて聴くととてもソウルフルで包容力のある歌声!この曲にピッタリだと勝手に思っています。タイトルが2つあるのは、STARLIGHTが福原さん作詞による日本語版、Better Than Loveがシャゼイ先生が作ったらしい英語版。Better~の方が先のようです。(福原さんのアルバム「Soul Extreme EP II」のライナーノーツを見ると、Better~が「原曲」と言われている…何とも複雑な(汗)しかもシャゼイ先生歌唱の音源まであった。)

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収録は別々のアルバムですが、どちらのバージョンも福原さんの歌唱で作品になっています。(「STARLIGHT」は「Soul Extreme EP」に、「Better Than Love」は「Soul Extreme EP II」に収録)

日本語の歌詞(STARLIGHT)は原曲とはあまり関係ないニュアンスになっていますが、それはそれでまた、別の曲として好きです。しかもアニメ映画(「鬼神伝」:2011年公開)の曲だったのね、STARLIGHT。・・・なかなか謎の多い曲です。

 

Matthew Morrison
☆「Hey」

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☆「Don't Stop Dancing」

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gleeというアメリカのドラマをご存知の方には「シュー先生」でおわかりでしょうか。ミュージカルを中心に活躍されている俳優&シンガー・Matthew Morrisonのデビューアルバム、「Matthew Morrison」の収録曲です。
彼もシャゼイ先生と同じタイプで器用に何でも歌いこなせそうな方という印象。収録曲ひとつひとつをとっても幅広い音域や音が使われています。しかも、ゲストボーカルもElton John、Gwyneth Paltrow、Stingと超豪華!アルバムを通して贅沢な音が堪能出来ます。シャゼイ先生が参加された2曲は、ノリの良い/ポップ系担当、という感じ(ちなみに両曲のコーラスもシャゼイ先生のようです)。音楽的な面からアルバムの幅を広げてらっしゃる、貴重な楽曲たちと思います。アルバム通してもオススメ。(高坂のお気に入りはM4の「My Name」)

 

2012年
・Girl Radicalプロジェクト始動
・「America’s Best Dance Crew」(審査員)Season7
「Animal」(Kristina Maria feat. JC Chasez)
・(未確認情報)映画「Rock Of AgesOST ※コーラス

2013年
・Girl Radicalデビュー(プロデュースを手掛ける)
MTV Video Music AwardsにおけるJustinのパフォーマンス内で、インシンク一瞬だけ再結成

2014年
・ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」(ただし、初日10日前に全公演が中止に)
「My Girl」(Smokey Robinson, Aloe Blacc, Miguel & JC Chasez) ※ボーカル

2015年
「Blow Up The Moon」(Blues Traveler feat. 3OH!3, JC Chasez)※作曲&ボーカル

 

Victoria Duffield
☆「2 Become 1」

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カナダ出身の21歳(アルバム発売時は20歳)、ヴィクトリア・ダフィールドの2ndアルバム「Accerelate」より。ティーンエイジャーがiPodに入れて友達とシェアしていそうな、ちょっと小生意気っぽいポップな音がいっぱいで楽しいアルバム。その中の1曲です。シャゼイ先生が共作で参加されている「2 Become 1」は真っ直ぐなビートと素直なメロディで、これぞ女の子のポップソング、という雰囲気。シャゼイ先生が制作にかかわった楽曲でもいちばんストレート、という印象を受けました。その人に合った音、への提案なのか、シャゼイ先生の作風も少しずつ変わっておられるのか・・・。Wild Orchid、Girls Aloud、Girl Radical(Radicalの楽曲は、制作関わっているかはわかりませんが)と経て、シャゼイ先生の音の通過点をまたひとつ、聴けたような気がしました。

 

というわけで、一気に2015年までご紹介しました。おそらくはまだあるのでしょうが、高坂が調べられたのはここまで。さらっとお聴きいただくだけでも、時を経るごとに(そして共作の相手が変わる度に)どんどん違った雰囲気がプラスされていくのが感じられます。ちなみに2008年のArchuletaくん(Don't Let Go)辺りから2013年までは、Girl Radicalも共同でプロデュースされていたJimmy Harry氏(調べてみたところ、マドンナへの提供曲でゴールデングローブ賞主題歌賞を獲っちゃうような、なかなかのヒットメーカーさんらしい)とのタッグが多め。お2人の共作は、他の提供曲に比べても「わかりやすい」曲が多い気がします。

 

今後シャゼイ先生がどんな楽曲の制作に関わられるのかはわかりませんが、これからもシャゼイ先生の携わる「音」に、極東の地からこっそり注目していきたいと思います。ファンとしても、シンガーソングライター見習いとしても。

時系列で提供曲・制作参加曲を追う回はここまで。・・・となると次回は?と思われる方もいらっしゃると思いますが、次回は所謂番外編です。「提供される予定だった」ということが分かっている楽曲の中に、高坂がここ数か月で何故か最も印象的だった曲があったのです。次回はそんなお話です。短期集中連載、残りあと2回!