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高坂夏海ブログ =こんそめじゃーなる・改=

うたつくりびと・高坂夏海のブログです。

短期集中連載: 唐突にシャゼイ先生(JC Chasez氏)の話をしたくなったので書いてみた Episode 12

音楽(鑑賞) シャゼイ先生関連 海外の表現者 雑記

ごきげんよう。高坂です。
明後日の試聴会のために、ここ数日は音楽ソフトやオーディオインターフェースと戦っておりました。・・・仲良くなりたいのですが、いかんせん高坂はあまり機械事に強くないため、設定を変えるだけでも四苦八苦。しかし、ひとつ覚えるたびにひとつ挑戦したいことが増えますし、新たな発見もあるので面白い。高坂の音にも自分の力でDTMを取り入れられるように、暫くは勉強の日々です。

さて、自分の話は置いておいて。短期集中連載も残すところあと2回です。
これまでの更新はこちら↓

Episode 0→導入にもなっていなさそうなあれこれ
Episode 1→インシンクって?という話で力尽きたっぽい本当の導入
Episode 2→そもそもシャゼイ先生って?という話と2002~2003年くらいのお話
Episode 3→2004年のお話とアルバム発売前の大事件
Episode 4→1st(にして現状唯一の)アルバム「Schizophrenic」を全曲紹介してみた
Episode 5→2004~2007年くらいのお話
Episode 6→幻の(になるかもしれない)アルバム「The Story Of Kate」のあれこれ
Episode 7→2008~2012年くらいのお話とABDCについて少し
Episode 8→2013年~現在とGirl Radical他
Episode 9→過去に遡って2000~2001年の提供曲を並べてみた
Episode10→2002年~2008年の提供曲をまだまだ並べてみた
Episode11→2009年~2015年の提供曲を更に並べてみた

 

時系列ごとのお話は前回で一段落でしたので、あと2回も何が・・・?と思われているかもしれませんが、今回は番外編に近いかもしれません。
この2か月近く、シャゼイ先生というひとりの表現者さんのこれまでや楽曲たちをひたすら調べ、考え続け、気が付いたら書いていた文章をこうして記事に起こし続けてきました。そこで少し気になったのは、この連載を読んでくださっている皆様には、シャゼイ先生、もといJC Chasezさんというアーティストさんはどのように映っているのでしょうか、ということ。
この連載でもいろいろな曲を紹介してきていますので、持たれた印象も様々かと思います。それはそれで、面白いでしょう。
ご参考までに、アメリカの音楽情報サイトの権威ともいわれるallmusicにあるシャゼイ先生のページを。下部にある「アーティストの雰囲気」に書かれていたキーワードをご紹介します。和訳はまず高坂の直感で、迷うものは辞書を眺めつつ、これかなと思うものをあてました。(※以降は高坂の感想です。)

Slick(器用)※わかる!いろいろ思い当たる。
Stylish(流行に合った)※合ったというよりその先を行った曲も初期はだいぶあったような・・・。
Celebratory(お祭り的な)※本来は祝賀のための、という意味なのですがこういうことかな・・・?ノリの良さみたいな感じ?これはよくわからない。
Confident(自信に満ちた)※音楽を語るのにこの形容詞はよくわかりませんが、シャゼイ先生の貫禄ある歌いっぷりがここに含まれるならそうでしょう。
Sexy(挑発的な、性的な)※まあ、スキッツォ含む初期中期はそんな曲多いですからね・・・w
Sexual(性的な)※何ですかこの、大事な事なので2度みたいな感じは・・・(汗)。まあしょうがない。
Energetic(力強い)※これは納得。
Irreverent(不遜な)※これは正直、わかりません。
Hedonistic(快楽主義的な)※まあスキッツォ(以下略)。いや、何でもこのアルバムのせいにしちゃいけないか。
Refined(洗練された/品のある)※これは大きく頷きたい。そういう音いっぱいあります。

というわけで、サイトを見ながら思ったことを並べてみました。アーティストとして、やソロ曲の雰囲気なので、おそらくはほぼスキッツォ周辺の印象ではあると思うのですが・・・これだけ見ても、結構面白いです。いろいろな形容の仕方があるのだなあと。10人いれば10通りの解釈ができますからね。
元のサイトはこちらからどうぞ。

http://www.allmusic.com/artist/jc-chasez-mn0000098342

全てではないのですが、シャゼイ先生の名前がクレジットされた作品のリスト(多分アメリカ限定)なんかにも跳べて非常に面白いです。今回の記事を書くためにもだいぶ参考にさせていただきました。


他にもMTVなどの音楽ニュース、跳べる限りの日米の芸能ニュース、youtube等に挙がっているニュースやインタビューの動画、ファンの方のブログやまとめサイト、アメリカの2ちゃんねる的な掲示板などなど・・・
勝手にこんな人様の周辺を掘り下げて何やってるんだというくらい調べました。
調べるたびに情報が錯綜してしまったので、結果的に真実を見つけることを諦めてしまったことは沢山あるのですが、何千もの人が発信した声や文章を見聞きしながら、それ以上に沢山のことを考えさせられたように思います。音のことも、それ以外のことも。

 

今回調べた中で、初めて存在を知った曲もありました。そのひとつの話を最後にさせていただきます。

それはある日の帰り道。iPhoneでMTVの過去ニュースを調べていたら、「Kris Allenという新人アーティストのアルバム用になるかもしれなかった、シャゼイ先生作の楽曲があった」という記事を見つけました。何がどういう経緯でシャゼイ先生がこの方に曲書くことになったのとか、何で結局収録されず宙に浮いてしまったのかとか、全く前後の話は記事から読み取れなかったのですが・・・。
一応記事のリンク。

Should Kris Allen Record A JC Chasez Song? - MTV

その曲というのが「Build Some Love」。とにかくこのデモの曲が素敵過ぎて。その後、深夜に何度もヘッドホンで聴きながらひとり泣きました。何てことない歌かもしれないのに、何故か結構ガチで泣きました。結構泣いたシャゼイ先生の曲その3です。(その1はThis I Promise You、その2は次回貼ります。)
音源あったのでこれもこっそり貼っちゃう。ええい。

www.youtube.com

これまでご紹介したシャゼイ先生関連の楽曲でも群を抜いてシンプルな曲です。シンプルなのですが、歌詞も温かいし、メロディーもコーラスも綺麗(というかデモなのに何パートあるんだというくらいのコーラスの重ね方で本当に凄い)。さらっと聞くと暗い歌に聞こえるかもしれませんし、そういう解釈もあるかもしれません。でも私にとってはどうしようもなく温かい曲に聴こえました。どうしようもなく涙が出るくらいに。

 

この曲がその後どうなったのかはわかりません。記事に書かれたアルバムには収録されていませんし、その後Kris Allenの楽曲としてはどこにも収録・リリースされていません。他のアーティストに提供された形跡も、今のところは見当たりません。シャゼイ先生もその後この曲に対して何のコメントも残されていないようなので、どうされたいのかも誰もわかりません。というか収録されなかったのであればご自身の曲にしちゃえばいいよー、と外野の私は勝手に思いますが、まあそういうわけにはいかないのでしょう。
・・・ここは作り手と聴き手の、ある意味相容れない要素ではあるのでしょうが、その辺りの話をするとややこしくなるのでここでは割愛します。

 

というか、おそらくこんな曲はごまんとあるのだと思います。シャゼイ先生のに限らず、日本でも、高坂の周辺でも。本来の目的を果たせずに宙に浮いた表現は、実は世界にあふれかえっているはずです。

それでも、それは羽根のように宙に浮いて漂って、いつか知らない土地に舞い降りてきたところで、知らない誰かを救っているかもしれない。
シンプルな曲ですし、正直出所やら行き場に困る曲ではあるのでしょうが、それでも私には、この曲を聴きながら目を閉じると、崩れた壁の上に舞い落ちる1枚の瑠璃色の羽根が見えました。

 

もし上記の「雰囲気」キーワードにひとつ、足すことが出来るとしたら是非、
Indulgent(優しい、寛大な)
という単語を追加したいなと勝手に思ってみたりも。GentleやTenderとはまた違う感じ。いろいろな意味で甘さ、もあるような、それでも強い優しさみたいなもの。
・・・着地点を見失いそうなのでここまで。まあ調べていたら、そんな曲もありました、というお話でした。

 

ちなみに、こんな素敵な曲を歌うはずだった(のかどうかは定かではありませんが)Kris Allenさんってどんな歌声の持ち主なのかな、と気になったので、この曲が入るかもしれなかったというアルバム「Kris Allen」を入手して一通り聴きました。彼もアメリカンアイドル出身。Episode10でご紹介したDavid Archuletaくんより若干骨太な声にサウンドで、確かに楽曲的には歌っててもおかしくない感じもします・・・が、外野の直感としては何だか違う気もしました。Allen氏の声だと確実に違った世界観になりそうです。(それはそれで、聴いてみたい。)
シャゼイ先生の件関係なく、アルバムとしては正統派ポップミュージックという感じでいいアルバムと思います。(が、全体的な雰囲気としてはArchuletaくんの方に個人的軍配。収録曲は、敢えて言うなら「Let It Rain」が好きです。)

www.youtube.com

 

というわけで、一番書きたかったことを書いているはずなのに、一番何を書いているかわからない記事になってしまいましたが今日はここまで。次回でこの連載は最終回です。(ここまで書き散らかしておいてアレですが、ちゃんと締められるのか私・・・)

ここまでおつきあいくださっている皆様、本当にありがとうございます。